日本の変な中国語教科書という中国のネット記事について
変な日本の中国語教科書?
2015年の3月から4月にかけて、ネット上で日本の変な中国語学習教材が話題になっていました。中国のWEBサイトをよく見ている方なら、一度は見かけたことがあるかもしれません。
当時は「ホントかな~」と思うくらいで、あまり気に留めていませんでした。ですが、最近になって元ネタの書籍を偶然発見。今更感があるしちょっと迷いましたが、記事にすることにしました。
ネット記事について
「日本中文教科书走红」や「奇葩日本中文教科书」で検索するとたくさん見つかります。今回はそのなかでもシンプルなものを選びました。
日本の中国語教科書が話題に。ネットユーザー“何だこりゃ”と突っ込む。
この記事で使われている画像は、「必ず話せる中国語入門」のページを撮影したものです。一部分を誇張したり、肝心なところを除いて撮ったものを紹介しています。
私も購入して確認しましたが、とても良い入門書だと思います。サブタイトルに「中国が認めた」とありますが、こちらは誇張ではなく事実です。
中国で受賞歴のある書籍
そもそもこの書籍は、2006年に「最も人気のある(認められた)国際中国語教材(2006年度最受欢迎的国际汉语教材)」に選出されています。
選ばれたのはこちらの旧版です。ですが、ネットの記事で使われている4つの画像のうち、3つは載っています。古本を購入して実際に確認しました。
2006年度最受欢迎的国际汉语教材”评选结果公告
38名の専門家の審査により選出されています。赤枠の部分がこの書籍です。
必ず話せる中国語入門
改訂版の表紙カバーにもデカデカと載っています。
ネット記事に掲載されている画像を検証
全部で4つの画像が掲載されています。Mao’s eye(3つ)とその他(1つ)です。
Mao’s eyeについて
こちらは、中国で受賞した旧版の書籍にもあります。記事の画像だと、ぱっと見メインコンテンツのように感じます。実際はそうではありません。
必ず話せる中国語入門 P142~P143
ちょっとしたコラム的な位置づけです。Mao’s eyeはすべての章ではなく、PART4のみに掲載されています。
その他について
残りの一つは、改訂版から追加されたジョークコラムです。
必ず話せる中国語入門 P22[PHOTO JOKE]
記事だと「PHOTO JOKE」の部分がカットされています。該当ページを英語が苦手な方が見たとしても、「PHOTO JOKE」の意味はわかると思います。故意にカットしてネタにしてるのは明らかです。
まとめ
記事は1年以上前ですが、いまだにコメントがつけられています。
中国語を勉強していると、ネットや実生活で中国人の方と接する機会があると思います。話す話題がなくなった時にでも、これを話のネタに使ってください。